第7話「曇り のち 鴨川」

 激しい戦いから一転、病室でムギナミは幼い頃の夢を見ていた。それは、故郷の惑星でのヴィラジュリオとの思い出……彼はムギナミに「微笑み方を教えてくれた」。冷たく突き放された今でも、ムギナミにとってヴィラジュリオはかけがえのない存在なのだ。 かたや、ムギナミの胸のうちを汲み取れないまどか。ランはヴィラジュリオの意外な過去を語ってきかせるが、まどかは首をひねるばかり。

 そんなまどかは、プールに放たれた大量のウナギを捕まえる仕事をまちこから頼まれる。まどかはムギナミなしで、ランと2人で片づけようと息巻くが、まちこの「どこに置いてきちまったのかな……ジャージ部魂」という一言にハッとさせられてしまう。自分が間違っていることに気づいたまどかは、すぐに謝ろうとムギナミを探し、ジャージ部の部室でばったり再会する。気まずい空気が流れつつも、一緒にお風呂に入る二人。そのとき、ムギナミがおもむろに口を開き始めた……。