7つの恒星系からなる連邦国家の総称。
　ウォクスの暴走により、2万年前に地球を脱出した人類が、数千年の旅路の果てに、約50光年離れた散開星団に築きあげた。地球は長らくの間、不可侵の中立聖域とされていたが、キッスから地球を守るとの名目でレ･ガリテが来星。地球との間に友好条約が結ばれ、新たな関係がスタートしている。

　地球から約50光年先に存在するポリヘドロンの恒星系の一つ。
　元は二万年前に地球に存在した国で、ポリヘドロンでは最古の星系。超大国として、政治的にも経済的にも、他の恒星系に対し、強い影響力を持っている。
　監獄惑星と呼ばれるウ･ゴーの自治政府などは、実質レ･ガリテの支配下にある。

　レ･ガリテに次いで古い歴史を持つポリへドロン恒星系の一つ。
　国王を国家元首とした立憲君主制国家で、レ･ガリテに比肩しうる高い軍事力を誇る。王都のある惑星は自然が豊かで地球と環境が近い。
　王位継承者であるヴィラジュリオと、同じくレ･ガリテ王位継承者であったディセルマインとの間の友情関係に伴い、レ･ガリテとは強い友好関係が築かれていたが、近年それが崩壊。「不穏分子の温床」として敵対される。千年後にレ・ガリテ星系と衝突すると言われる「千年問題」も背景にあり、同国とは一触即発の緊張状態が続いている。
　ミリティア・ゾデアは王族と一部の軍関係者だけに立入りを許された衛星で、数多くの実験施設や研究機関が存在したが、王女・ユリカノがウォクスの力を解放、星そのものが半壊した。

　反ポリヘドロン義賊同盟。
　ディセルマインにより、監獄惑星ウ・ゴーに追い落とされたヴィラジュリオが、反ポリへドロンを掲げて結成したレジスタンス集団。
　その人員構成は多種多様にわたり、今では七つの星系全てに、秘密工作員としてメンバーが潜伏しているとされるが実態はつかめていない。レ・ガリテを中心としたポリヘドロン支配からの脱却を目論む。

ウ・ゴー

　地球の政治経済を牛耳る大富豪ロシュフォール家によって設立・運営される組織。
　19世紀初頭から、博物学的見地で始まったフィールドワークの中で、数々のオーパーツを発見。ロシュフォール家当主の半ば道楽として、所有、研究されてきた。ウォクスシリーズの原型となるオーパーツも含まれていたが、レ･ガリテの先遣隊との接触までは、解明不能として放置されていた。ラン、モイドらの情報から、デ･メトリオ、キッスといった敵性の襲来に備え、わずか半年という短期間で、オーパーツの保管庫兼研究施設だったファロスを大規模に改築。レ･ガリテからの技術者と地球の技術者との合同で、ウォクスを戦闘可能なオービッドに作り上げた。

ファロス